白洲次郎・正子の食卓

白洲次郎・正子の食卓

白洲次郎・正子の食卓


図書館で借りて読みました。
正子さんは、料理をしなかったそうで、長女の桂子さん(著者)がご両親の食事を作っておられたそうです。
料理は、ちょっと昔の家庭料理ってかんじですが、盛り付けられている器はさすがってかんじです。
魯山人の器にふきのとうのつくだ煮を盛り付けたりしてるんですけど、それがよ〜く見ると、端がちょっとだけ欠けてたりして、本当に生活の中で使ってるんだとびっくりしました。
ちょっと我儘なご両親の「ご所望」に応えて、器にあわせた料理や異国で食べたお皿を再現した料理を作ってこられた歴史が綴られています。

白洲夫妻は、料理はしなかったのでしょうが、一流の食べ手だったんでしょうね。
同じ料理を5回作って、やっと満足してもらえたというエピソードも載ってました。

超一流の器と食べ手、これだけ条件が揃ってれば、料理のしがいがあったでしょうね。

家庭料理のすがた 旬は風土の愛し子、人も風土の愛し子

家庭料理のすがた 旬は風土の愛し子、人も風土の愛し子


家庭料理というのは、手抜き料理のことじゃない。よ〜くわかりました。