去年のゴールデンウィークに旅した高知にまた行って参りました。
あのときは、北川村や馬路村など、高知県の東側を見てまわって、西側の四万十川の辺りは全く回れなかったのが心残りだったのです。
なにぶん、事前の準備も全くしていないので、今更旅館も取れないだろうし、ちょっとキツイとは思ったのですが、日帰りで行ってくることにしました。

朝早く出発したので、瀬戸大橋を渡りきるまでは、順調に流れていたのですが、お昼前になって事故があったようで16キロメートルの渋滞にはまってしまいました。
事故に遭われた方は、大丈夫だったんでしょうか?本当にお気の毒です。

本当は少し遅くなっても、高知でお昼をと思っていたのですが、お腹が空くとイライラが募るばかりなので、サービスエリアでラーメンを食べました。いくら交代で運転するとは言っても、イライラすると倍疲れちゃいますから、適当に休む事も大切ですよね。
しかし、サービスエリアも凄い人!何とか食事は出来たのですが、この様子じゃあ急いで車に乗っても、進みやしないよねって夫と話合って、アイスクリームを食べたりストレッチをしたりしながら気分転換。
気力を充電してから、再び車に乗り込んだら、事故処理が終わったのか、すっかり順調に流れるようになっていて、ホッとしました。
   
   
予定より1時間遅れで高知に入り、最初の目的地である「久礼大正町市場」へ着きました。
私のガイドブックには小さく記事が載っているだけだったので、そんなに期待していなかったのですが、漁師さんが朝釣ってきた魚を売っているという感じの、とっても素敵な場所でした。どことなく、レトロな雰囲気もあって、人が多いのも頷けます。
私が旅ライターだったら、絶対ここをお勧めします!

   
こんな風に、もちろん鰹もゴロンゴロンと転がして売ってますが、この他にもイリコや野菜、そして干物なんかも売ってます。
少し離れたところにある、おばあちゃん(自称おばちゃん)の干物屋さんも、良い味出してました。
「どれだけ、要るんかゆってごらん。後はおばちゃんがオマケしちゃるきに」って言ってくれて、言葉どおりちゃんとオマケしてくれます。
「魚がどうこう言うより、おばちゃんの塩加減で旨い」とご本人が仰ってましたが、食べてみたら、本当に美味しかったです。
因みに、どう見積もっても80歳は超えてらっしゃると思うのですが、他のお客が何度「おばあちゃん」とは呼ぼうとも、自らは絶対に「おばちゃん」で通していらっしゃいました。
ま、こうやって若いモンが遊んでるときに、働いてらっしゃるくらいお元気なんですから、おばあちゃんは確かに失礼かもしれません。
この市場でも美味しい鰹のタタキを頂きました。やっぱり、こっちで食べるのとは、ぜーんぜん味が違います。
あ〜、酒が飲みたい〜。



市場を満喫した後は、再び車に乗って、四万十川を目指します。


先日買ったアルネの最新号で紹介されていた「道の駅とおわが」目的地です。

   
   


四万十川を車窓から眺めながら車を走らせたのですが、水量が少なくて、あんまりスケールの大きさみたいなものを感じなかったんですよね・・・。私の感性は鈍ってるんでしょうか。


    

これが、四万十川の眺めです。
わざわざ車で5時間かけて行ってみて感じたんですけど、やっぱりこの辺は、普通の日本のどこにでもある田舎なんじゃないかと思います。それを上手くブランド化して、日本中からお客さんを呼べる土地にしてるのって、凄いことです。
自分達の町や村の素晴らしいところを知るのは、本当に難しい事ですけど、多くの地方の田舎の希望になることだと思いました。

日が暮れ始めたので、ここを後にして、高知市内のひろめ市場で晩御飯をと思ったのですが、案の定ものすごい人!
席を確保する事も難しい状態です。
並べば何とかなるんじゃないの?と言ってはみたのですが、夫は行列が大嫌いなので、諦めて普通の居酒屋さんでお酒抜きの晩御飯にしました。
そこでも、カツオの塩タタキや土佐ジローという地鶏の塩焼きが食べられたので、私は大満足でした。

実はこの居酒屋さんも待っている人が居たので、夫は次の店を当たろうとしたのですが、この店にたどり着くまでにも何店も諦めてるんですよ。やっぱり連休ですから、誰でも考える事は同じです。
で、最初は夫が言うように別の店に流れて行ってたのですが、諦めていたらキリがないし、最初の方の店で並んでたらとっくに食事できてたんじゃないの?って気になって、私が強引に行列に並んだのでした。
そしたら、並んだとたん団体さんが出て行ってくれたようで、わりと直ぐに席に案内されちゃって、「ほらね」って感じ。我が家はこういう状況が良くあります。
大事な決断は、自分でしよう!と土佐の空の下で心に誓った結婚8年目なのでありました。